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結城浩先生のレビューア(5)

休みのうちに書いておいたレビューを見直し、いくつか表現を変更してようやく送信。内容的には中盤の山場です。どえらくスリリングでついて行くのが大変だったけど、これは凄い本だ。 最近見た映画『グラン・トリノ』(d:id:arittake:20090505:p1)で、主役…

文学フリマに行ってきた

文学フリマ | 小説・評論・詩歌 etc.の同人/商業作品展示即売イベント 昼から別件があったため、開場前から並んでお目当ての本をすかさず買い、誰よりも早く帰る、というヒットアンドアウェイな参加者でありました。滞在時間約15分。ごく序盤のみの会場入り…

世界史ブーム?

連休あたりから、世界史を学べるコンテンツがホッテントリに上がってますね。ブクマ数がすごいなぁ。これだけ世界史に再度関心を持った人がいるということだ。 講義録の方は以前から知っていたけど、NHKは動画で見られるというのが強みですねー。便利な時代…

ベディエ編『トリスタン・イズー物語』

トリスタン・イズー物語 (岩波文庫)作者: ベディエ,佐藤輝夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1985/04/16メディア: 文庫 クリック: 11回この商品を含むブログ (27件) を見る 西洋のいわゆる「ロマンチック・ラブ」と呼ばれる恋愛観に強い影響を与えた古典、…

結城浩先生のレビューア(4)

4章分を送信。忘却の彼方にあったものごとが、むくむくとよみがえる! 「あの時はなんとなく流してしまったけど、これってすごくエキサイティングなトピックではないか?」とようやく気付いたですよ。

岸本佐和子『気になる部分』

気になる部分 (白水uブックス)作者: 岸本佐知子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2006/05/01メディア: 新書購入: 7人 クリック: 98回この商品を含むブログ (171件) を見る 翻訳家のエッセイ集。んー、表紙の女の子がキュート! 演劇とかお笑いとかもそうだけ…

春日武彦『不幸になりたがる人たち』と草なぎ剛君

週末に『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』(名作)を観て泣き、その後「又兵衛役は草なぎ君じゃねーだろー」と憤り、昨日から表題の本を読み始め、今朝になったら容疑者逮捕の速報が流れていた。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=2009…

結城浩先生のレビューア(3)

3章分を送信。今回は基礎的なところからぐんとダイナミックに階段を登る感じ。気付いたらすごく高いところにいた。不思議だー。でも快い踏破感。

山岸凉子『押し入れ』

押し入れ (KCデラックス なかよし)作者: 山岸凉子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/03/23メディア: コミック購入: 4人 クリック: 11回この商品を含むブログ (9件) を見る テレプシコーラ新刊(d:id:arittake:20090324:p2)と同時購入しておいて今までほ…

意味のないことがしたい

誤解の無いように補足すると、「即物的でない、今の自分自身に関係の薄いことがしたい」という意味です。休養中で脳がそういう滋養を求めているんだなーと思って、素直にそうしてます。 本の選び方に最もよく現れているのですが、だいたいこんな感じ。 仕事…

結城浩先生のレビューア(2)

第2章を読み終え、レビュー送信。1章に続き、のってきたのってきたー! しかしGmailのせいなのか何なのか、レビュー内容に改行が反映されないという不具合があり、ご迷惑をおかけする。こちらの送信済みメールではきちんと改行されておるのに…。なんじゃろ。…

アリストテレス『詩学』

たくさん頁を折った。本文は90ページくらいしかないんだけど*1、今見たら13回も折ってあった。また読み返して今度はライン引きたい。なんだったら写経(?)しようかね。それくらい物語の作法が凝縮された本。2000年以上前にこんなにわかっていたのか、とい…

結城浩先生のレビューア(1)

http://www.hyuki.com/d/ で触れられている現在執筆中のお仕事について、レビューアをさせていただいています。一足先に読める嬉しさもありますが、制作過程を見られるというのは、すごく刺激的で、楽しい経験です。 今日は、第1章のレビューを返信しました…

吉田秋生『櫻の園』

櫻の園 白泉社文庫作者: 吉田秋生出版社/メーカー: 白泉社発売日: 1994/12/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 111回この商品を含むブログ (89件) を見る テーマも、構成も、幾度読んでも素晴らしい漫画だと思うよ。実写映画化もされていますね(2回だった…

チェーホフ『桜の園・三人姉妹』

桜の園・三人姉妹 (新潮文庫)作者: チェーホフ,神西清出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/09/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 38回この商品を含むブログ (43件) を見る 「桜の園」、わりとストレートに喜劇として読みました。「二十二の不仕合せ」と…

北山修+橋本雅之『日本人の〈原罪〉』

日本人の〈原罪〉 (講談社現代新書)作者: 北山修,橋本雅之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/01/16メディア: 新書購入: 6人 クリック: 41回この商品を含むブログ (20件) を見る この本ねー、ちょっと継続して考えていきたいテーマな気がする。現段階では…

山岸凉子『テレプシコーラ 第二部(2)』

テレプシコーラ 第2部 第2巻 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)作者: 山岸凉子出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2009/03/29メディア: コミック購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (58件) を見る 本当に続きの待ち遠しい、出れば速…

繁田信一『殴り合う貴族たち』

殴り合う貴族たち (角川ソフィア文庫)作者: 繁田信一出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2008/11/25メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 17回この商品を含むブログ (20件) を見る 藤原実資(さねすけ)という人物の「小右記」という日記をベースに、平安王…

アンナ・カレーニナ読了

時間はえらくかかったけど面白かったー。個別の登場人物やエピソードに関する私見はとりあえず置いておいて、全体の感想を。 現実空間をそのままの密度で切り出した上に、現実の時間軸では体験しえない隅々までを見通せるように展開させたような小説でした。…

アンナ・カレーニナなう

光文社古典新訳文庫の方でも出ていますが、立ち読みした訳文の感じから新潮文庫版の方をセレクト。ようやく下巻に入りました。 あまりに総合小説すぎて、色々な人の色々な生活、思想が全て詰まっていて、読むのに時間と気力が要求されますねぇ。実は去年の時…

走ることについて語るときに僕の語ること

おととしの年末に読んだのだったかな、この本。ずっと打ち込んできたマラソンを題材(あるいは媒介)とした、村上春樹の注意深い自分語りなのだけど。その導入部に、こんな一文がある。 誰かに故のない(と少なくとも僕には思える)非難を受けたとき、あるい…