エヴァTV版と新劇場版

 最近機会があってエヴァTV版をちびちびと全話見返してみたんだけど、記憶にある以上にシンジ君が苦労していてびっくりした。反射的にイヤだイヤだ言っているばかりだと思っていたのだけど、きちんと14才なりに考えた上で、でも飲み込めなくて抵抗していたのだと。
 周囲の大人は14才の彼に対して責任をとっていないし(ミサトさんでさえも)、使命だけは押しつけられるし、そんな状況で他者に対するコミュニケーションが極端な方向に振れてしまったのは仕方のないことなのかもしれない、と思ったりした。同年代だった放映時よりも、今の方がシンジ君をより理解できる。これが年月の力というものか。
 あと単純に、アニメとして面白かった。力があった。10年以上たっても面白いというのはすごいなーと思った。


 TV版は6/29から日テレ深夜で再放送、「新劇場版:序」は7/3の金曜ロードショーで放映されるようですね。劇場に新作を見に行くのは金曜ロードショーの後にしようかな。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が金曜ロードショーで放送決定 - GIGAZINE
 技術の進歩というのはすさまじいもので、ヤシマ作戦のみっちり人員を投入している雰囲気や、ラミエルが「ぎぃぃぃん」という音とともに意味のわからない変形をして迎撃する映像などがとてもよかった記憶。
 あと、上記の内容に関連しますが、「序」ではミサトさんが、シンジ君に対して大人としての責任を明確にとっていることを強調するシーンがいくつか挿入されていたかと思います。映像面だけでなく、そういうケアの部分でも新劇場版では好感度が高まったです。「序」に関してはTV版から大きなストーリーの改変はないのですが、TV版しか見なかった人にもこの機会にぜひおすすめしたい。