ハラスメント的な何か

 グループディスカッションの類は就職活動の時にちょいとやって、あまり好きではなかったということを思い出した。思考硬直した輩が混じってる場合、それを説きふせようとするのってカロリーの無駄だよねー、という意味で。
 就職本の入れ知恵なのかもしんないけど、ディスカッションで相手をねじ伏せることを目的とした人というのが、スーツ着た人の中に一定数はまぎれこんでて。そういう人は、指摘を受け入れるポーズだけして、その実、受け流すだけなんだよね。「確かに色々な視点が考えられるよ」という寛容を装うけど、自分の意見は振り返らない。外から見てどんだけ四面楚歌でも、本人は勝ってる(負けない)気分を保てる受け流しメソッド。そういう、目先の勝ち負けごっこに興じる人がいると、議論はつくされずに空転するからいやだよ。
 ちなみに、仕事を始めたらそんなトンデモな人はあまりいなくてよかった(ごく少数はいた)。


悪いのは誰? - ある無人島漂流の物語 - (旧姓)タケルンバ卿日記避難所
 ところで、このグループディスカッションなのだけど、性行為で取引する・不利な立場の女性に性取引を強要する、という題材に出題者はべつだん問題を感じなかったってことなんだよなぁ。ブログで紹介した人もまた然り。そういえば、アイドルに「ヒトラーおじさん」とかいう題材を扱わせたTV番組のスタッフが、少し前にいたことを思い出す。
 問題を感じている人が、どのへんにひっかかっているのか、は、以下のエントリで非常に丁寧に説明されていると思いました。素晴らしい。
http://d.hatena.ne.jp/dame_kana/20090119/p1


 あるセンシティブな題材を扱う時に、話題が紛糾する危険性を、事前に全く関知しない(できない)…という鈍感さを持つ人について、どう反応したらいいのか、自分はいまだに答えを出せない。まぁ大体、逐一指摘する労力を割くほどの間柄でないことが多い。軽蔑することがいちばん簡単なのだけどね、カロリー使わないですむし。ただ、そういう人が現実に存在することは確かで、それについて何かアクションをしないことには変わっていかないのかな、とも考えてしまう。
 でもなー、少ないグループディスカッションの経験から思い出すのは。この類の人は、指摘を受けた後でも、「指摘している人達が何に対して反応しているのかを理解できない」ことが多いのだね。受け流しに慣れすぎて。


 …ということを夕飯の唐揚げ揚げながら考えていたのだが、食べたらなんか落ち着いた。唐揚げうめぇ。
 今日のところは、「ビジネスの世界はこんなんじゃない」などをはじめとする失礼・無理解を投げかけられても、冷静に説得を続ける id:y_arim さんに敬礼。