矢野顕子トリオ@Blue Note Tokyo


 AKIKO YANO TRIO featuring WILL LEE & CHRIS PARKER, 22日2ndを鑑賞。やっぱり矢野さんはすごいやー。後半は波長がぴったりとあってしまって、涙がだだ漏れでした。画像はブルーノート公式レポートより一部拝借。
 公式の19日のセットリストの、1st/2ndを混ぜたような感じだったかな。「BAKABON」「EVACUATION PLAN」で始まり(19日2ndと同じ)、「ROSE GARDEN」で本編終了、アンコールに「PEOPLE GOT TO BE FREE」「ごはんができたよ」(19日1stと同じ)。中盤に未発表の新曲(タイトル失念)と、「すばらしい日々」が新たに加わっていました。
 矢野さんはスパンコールトップスにベスト、スリムパンツにトングサンダルと華やかながらもラフな格好。髪型はいつものふわふわウエーブ。声の調子はとてもよかったですねー。「PEOPLE GOT TO BE FREE」のみオルガンも併用。
 ウィル・リーさんは長身にサングラス、上半身はシルクシャツにタイにベスト、下半身はスキニーにコンバース(若い!)と不思議な取り合わせ。安定感とグルーブがいい塩梅でトリオをぐっとまとめる、さすがのベースプレイでした。歌もノリノリお上手で、ソロで歌ったり、矢野さんとハモったりと、他の編成ではちょっと聴けない珍しさがあったんじゃないでしょうか。MCにニコニコ頷いたりずっこけてみたりと、フレンドリーな雰囲気でしたね。オフは矢野さんと2人で、伊勢丹と無印にお土産を買いに行ったそうですw
 クリス・パーカー氏は白シャツにベスト、ゆったりしたパンツとミュージシャンらしい服装。全体を通してはプレイに集中という感じでしたか。「変わるし」の中でブラシによる華麗なソロ・コーナーを聴かせてくれました。絵描きとしても有名なのだそうで、スケッチの販売なども行っていました。終演後にロビーに出たら、物販コーナーに普通に立っていてびっくりw


 個人的には、特に「きよしちゃん」*1〜「すばらしい日々」〜「変わるし」の流れは非常に泣けてしまいまして。「すばらしい日々」「変わるし」の歌詞が表すように、みな変わっていく、なくなっていく、忘れられていく。それをそれとして受け止めることを、重くなく平易に教えてくれた、そんな気がしました。この日のセットリストで聴けたことに、個人的にはたいへん幸せを感じます。

 君は僕を忘れるから その頃にはすぐに君に会いに行ける

 大好きなお店がまた 無くなっちゃうし
 大切な親も猫も死んでしまうし
 当たり前だけど あきらめられないのよ
(略)
 目に見えるもの みんな変わるし
 涙も忘れる
 欲しがるものは みんな変わるし
 笑って見送る

 またオーラスの「ごはんができたよ」が今の自分にはしみました…。ここでもう一泣き。


 MCでは笑いながらこんなこと言ってました。これからもライブ行きます、はい。

この間忌野清志郎のマネージャーと話す機会があって、お葬式に4万人? 40万人? 集まったんだってね、すごいね、って言ったの。そしたらマネージャーさん、「だったら、生きてる時に、ライブに来いよ」って。そうだよねえ。皆さんもぜひ、生きているうちに矢野のライブへ(笑)。

*1:忌野清志郎のことを歌った曲。id:arittake:20090502:p1 も参照