中川翔子 1stコンサート 〜貪欲☆まつり〜

 彼女のライブDVDは初見。よかったです。アイドルのコンサートというより、なんかすごくアイドル声優のコンサートみたいだという気がした。声優のコンサート観たことないのにw 曲調のせいなのか、予想以上にしっかりした発声のせいか。
 アルバムでの器用さ、上手さは知っていたけど、ライブでもよくコントロールしてる。ファーストというだけあって、体力面では後半バテ気味ではあるけど、気力でぐぐっともっていった感じ。終盤にパワー系の曲を集めた構成は、セットリストの流れとしてはよかったけど、喉にはきつそうでしたね。
 ベストアクトは後半の"1/2"かなー。高まるテンションと残りHPのバランスがうまく均衡を保っている。間奏のマミタスコールはいらないと思ったけどw 同期を使った曲が多い中、この曲はシンプルなバンドサウンドで演奏陣も楽しそう。
 前半のザ・アイドルソング群は、アルバムのイメージよりさらに伸びやかに。"雨の動物園"、"ETERNAL WIND"などのスローな曲は、雰囲気はよかったけど、ちょっとピッチの不安定さが気になったかな。亡くなったお父さんの立ったステージでお父さんの曲を歌う、というエピソードには素直にホロリとしましたよ。代表曲"空色デイズ"を2回歌うのも納得の構成。


 特典映像を見てたら、ツアー準備が1ヶ月前から、その時に初めてボイトレを受けて感動したとか。そいつはすげぇ…。その状態でこのライブですから、きっと今はもっと安定感が出ているのでしょうね。というか、その前にリリースされていたカバーアルバムたちがボイトレなしで録音されていたのに驚きだわ。
 付属のミニ写真集にリハーサル中のメモが映っていて、その中の「曲ごとに気持ちを変える。演じ分ける。」の一行が印象的でした。コスプレのように、曲ごとに歌を装い分けるしょこたんらしさは、あぁ、やっぱり自覚的にやってるんだなぁ、と実感した次第です。