『ジェイン・オースティンの読書会』を観たよ

arittake2009-06-06

 原作本(ハードカバー)の内容はちょっと気になっていたけど、そこまでお値段と時間をかけたいわけでもない…ということで、映画版をレンタルDVDで鑑賞。原作からはそれなりにアレンジが加えられているようですね。
wikipedia:ジェイン・オースティンの読書会


 6人が6作のオースティン作品を担当し、毎月集まってそれぞれの作品について語り合う読書会と、その時系列に沿って進む人間模様というストーリー。ジェイン・フリーク4人と批判的な若い女性1人、そしてオースティンを全く知らないSF好き男性、という読書会のメンバーの取り合わせがなかなか妙だと思いました。オースティンの既読は6作のうち半分くらいですが、未読のうち『マンスフィールド・パーク』はちょっと読んでみたくなったかも。
 恋愛が3〜4本並行して進む映画なのですが、恋愛や結婚のあり方は人それぞれ、というちょっとドライなくらいのスタンスが潔くてよかったです。「オースティン的」を体現しているといえるのかな。あとはやはり分別というものが強調されるところも。熱にうかされない思慮があったからこそ、ラストシーンが明るく花開いたのだと思います。
 出演者は年代も幅広く、総じてみなチャーミングですが、中でもお堅いフランス語教師ブルーディーの美しさが目を引きますねー。クラシカルなワンピースやボブカットがよくお似合い。


 日本で読書会をやるとしたら、「源氏物語の読書会」とかですかねー…。「私は玉鬘十帖を担当するわ」とか。

  • 雨夜の品定めのところで男性が「いや、男はこういうこと考えてるよ、根本的には」とか言って女性陣にフルボッコ
  • そもそも誰の訳を使うかで揉めて読書会が始まらない
  • それなら原文でいこうということになるが、どの校訂本を使うかで揉めて(略)
  • 原文主義になって新参の男性が入ってこられない

 だめだこりゃ。