Perfume『トライアングル』
- アーティスト: Perfume
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 2009/07/08
- メディア: CD
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前作『GAME』より通して聴ける度が高まって、曲単位では前の方にもキャッチーで好きなものがいくつもあるんだけど、全体で言うと今作の方がずっと流れるように聴けて好みです。出だしの「Take off」、序盤の熱を冷ますような小曲「Kiss and Music」、ラストに向けて呼吸を整える「Speed of Sound」など、つなぎが絶妙な印象。
既発曲の中でも好きな「love the world」「edge」で前半はぐぐっとテンションが上がる。ピコピコで執拗なリフ、ブリブリ割れた単調なベース音はファミコンのBGMライク。その路線を突きつめてぱあんと破裂させたような「NIGHT FLIGHT」で、序盤おわり。
中盤は、とことんスイートな「Zero Gravity」、80年代の匂いに90年代のメロディーをのせた「I still love U」、Aメロの動きが楽しい「The best thing」など、アルバム曲のクオリティも一定している安心感。
ラストは「ワンルーム・ディスコ」でもう一度楽しく、「願い」でしっとりと。
正直な話をすると、既発曲の中で「Dream Fighter」「願い」は、シングルの時にはあまり聴いてなかったんです。特別嫌いなわけじゃないんだけど、どうもなんか受け付けなくて。胃の調子でなんとなく食べたくないものがある時期ってあるじゃないですか。ちょうどそんな感じで。Perfumeさんも中田さんもぜんぜん悪くなく、単に私のコンディションの問題として。でも、このアルバムの中に入っているとつるんと聴けるし、素直にいい曲だと思うようになりました。「願い」はAlbum-mixが気に入ったというのもあるかも。
あと、初回版付属のDVDも見ました。「NIGHT FLIGHT」の映像とか何度も見ちゃった。
かしゆかはやっぱりええわぁ。佇まいもだけど、ダンスの軸のぶれなさがすごい。あ〜ちゃんやのっちの動きには過剰な部分や無駄な部分があって、それが肉体性を強調しているところがあるんだけど、かしゆかのダンスには過不足がない。
それがあのマネキンチックなスタイルで繰り出されて、人間じゃないものを見ているような気分になります。それがCGみたいで面白くないかっていうとそんなことはなくて、やっぱり人間らしさを感じてすごく美しい。
あとかしゆかの定番スタイル、丈の短いワンピースが、腕を上げるとスカートも上がってチラリズムを刺激しますよね。いいですね。