ヲタ活動再開?

 ℃-uteちゃんの来週の新曲を予約した! タイトルは『Danceでバコーン!』だよ。最初見た時どうしようかと思ったけど、何度も聞いてたら慣れてきたよ。
 PVの黒衣装も白衣装もかわいいよ。ダンスが面白そうなので、初回版A(付属DVDがDance Shot Ver.)を注文したよ。舞美さんのシャキシャキダンスをウォッチしたい。
 今回、東京ではCDイベのかわりに℃-uteの日なんだそうで、応募はしてみるけど倍率高そうかなー。女性枠ももうないしね。

柴田元幸さんと伊藤聡さんのトークイベント

http://www.orionshobo.com/topix/story.php?page=3&id=879
 思い立って行ってきたぞ。着席で2時間弱というボリューム。和やかで興味深いイベントでした。


 トマス・ピンチョンの『メイスン&ディクスン』刊行にあたり、伊藤さんが進行役となって、柴田さんから翻訳の際のポイントや、ストーリー談義、海外作家さんとの交流などと話を引き出していく。
 事前に、9箇所の原文と訳文が対比されたレジュメが配られていたのですが、伊藤さんが訳文、柴田さんが原文を読み、それについて対話するというのがメインディッシュ。取り上げられているのはすべて伊藤さんチョイスだとのこと。最後に、柴田さんのお気に入りの箇所を長めに朗読(15章より)。
 刊行から約一月、会場にはすでに読破したという方がちらほら。私は未読での参加でしたので、今日サインしていただいた本をちびちびと読み進めたいと思います。時間かかるぞう、こりゃ。
 伊藤さんにも 生きる技術は名作に学べ (ソフトバンク新書) にサインいただきました。「20回読み返して!!」とのメッセージつき。はーい(素直)。


 ピンチョンというとなかなか難物そうですが、とにかく本書はユーモアたっぷりで楽しい、ということがくり返し語られていました。ディクスンがいかにいい人かとか、でも柴田さんはメイスンの方が気持ちがわかるとか。メイスンはぱっと見いやな奴っぽいんだけど、そこを読者にあまり嫌われないように訳した…なんていうのが、いいエピソードだなあと思いました。
 あとは、原文と訳文を比較しながら、柴田さんが翻訳する際の感覚的な部分を直接教えてもらうというのがもう、ね。耳がぴーんとそばだつ瞬間がたくさんありました。これは文章がないと説明しづらいので、自分のメモだけに留めましょう。


 その他、興味深かったポイント。

  • 昼間は古川日出男さんとトークイベントをしてきた。古川さんの朗読は実に熱の入ったもので、柴田さんでさえ「古川さんが訳したみたいだ」と思ったとか。
  • 18世紀後半の古文を模した原文、雰囲気をどう出すか → 普通名詞(例:テーブル)をストレートにカタカナで書かず、漢字+ルビの形とした。漢字がないものは自分で造り出した。その作業が7割くらい。
  • 2人の仕事は、南北を分ける線を引くこと。境を直線で、というのが自然の克服というか、西洋近代的な行為(例えば、日本ではほとんど川や山を境としている)。
    • 線を引くことが必ずしもいいことではなく、それによって起こる問題も出てくる。
  • 2人は人種差別なども目にしてしまい、複雑な気持ちになるが、人種差別というのも「人間に対して線を引くこと」である。そこが、自然に対して線を引く2人の仕事とパラレルな関係にある。それをどうとらえるか。
    • 「人間は本質的に線を引かずにいられないと思う」という伊藤さんの主張に対して、「うーん」と長くうなっていた柴田さんが印象的。
  • 英語→日本語訳のいいところは、一人称の「I」が色々に訳せること。日本語→英語訳のいいところは、柴田さんと親交のある翻訳家(名前失念)曰く、「リズムが出る」。
  • 日本語の文章は、従来リズムをあまり重視してこなかった。英語で小説を読む場合、それは「voice を読むこと」であり、リズムがとても大事。アメンボが脚をのばすように、点から点へ、すいっと移動する。そのテンポが作家によって違う。例えばオースターは短い、ミルハウザーは長い。
  • 「I」の訳はやはり違う意見が出ることがある。以前の作品で、編集者と意見が分かれ、なんと前半を「俺」、後半を「私」にして解決したことがあった*1
  • ディクスンは友人が使っていた「わし」にぴんときて採用したが、最初は「私」かなにかで進めていて、しっくりこなかった。「汝(Thee)」は決まっていたけど、それに対して「俺」「私」は違うかな、と。


(余談)
 進行でちょっと残念だったのは、前半と後半の真ん中に質問コーナーがあって、最後はすぐサイン会に入ってしまったこと。後半になって質問したいことが出てきたのだけど、あっという間に終わってしまって聞くことができなかったのです…。サイン会は並んでいる人がいたので、質問はちょっとはばかられたです。
 質問コーナーを2回に分けるか、やっぱりオーソドックスに最後のみか、がよかったなあ。


(これから読む自分のためのメモ)

  • ピンチョンがこの作品を書くにあたって、「昔々、こういう人がいました」で始まる、物語の構造を選んだのはなぜか。内容からの必然性? ピンチョンの他の作品と比べてはどうか? 物語構造に対する、その時代の空気は?(ポストモダン関連?)
  • 海外文学の翻訳にあたっては、カタカナの存在は必然的。本書では、擬古文的アプローチとして漢字を積極的に多用している。では、ひらがなはどんな存在?

*1:作品名を聞き逃し。この作品では前半と後半の間に原爆が落とされるので、結果的にこの方法でよかったのだ、と

結城浩先生のレビューア その2(3)

 題材としてはきっと、前章よりとっつきやすく、そしてその中に読者に対する明確なメッセージが発信されている。
 この章は、なにより構成の美しさに目をみはる。章の最初と最後がきれいにリンクしていて、ぎゅっと胸をしめつけられるような痛ましさと、後ろ姿の美しさが同時に感じられる…。

続・「けいおん!!」EDのファッションを手持ちの服でなんとなく再現

 新OP・ED来ましたね! なんでしょう、このOPの祝祭感。泣きそう。私の中では今回でOPの3連勝となりました。作・編曲のTom-H@ck氏との相性がよっぽどいいのでしょう。
 あと、「けいおん!!」新OPがスピードの限界に挑戦したようです。 - たまごまごごはんたまごまごさんが書いてらっしゃる「90年代J-ROCKの匂い」という言葉に、ああ、とうなずく部分がありました。自分、そういう匂いに、一瞬ちょっと抵抗が出るのですよね…。何回か聴いていると大丈夫になるのですが。


 さて、EDといえば 「けいおん!!」EDのファッションを手持ちの服でなんとなく再現 - arittakeの日記 の続編をやろうと。
 ただし、映像を見た瞬間「元から無理やり企画とはいえ、今回はさらに自信ないな…」というのが正直な感想でした。というのも、今回EDは前回よりちょっとクラス上のカジュアルと見たからです(そういった所から私の手持ちの弾を察してください)。
 再現に際して、「色・柄よりシルエット重視、小物はほぼなし」というのは前回と同じ基準です。あと、あまり似なかったので苦しまぎれに想定ブランドなども出してみようかと思います。

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結城浩先生のレビューア その2(2)

 6月は体調がさっぱりすぐれず、かなり遅れてのご返信となってしまいました(すみません)。それでも読み始めるとぐいぐい進められてしまうのは、さすが。
 絵の具の新しい色がさっと塗られる。第一印象は…ごつごつしてるというか、一見すると型にはまりそうに見えるのだけど、ディティールが微妙にずらされているというか。

サッカーのこと、前より好きになった

 2010年6月25日、日本、テレビの中はもちろんお祭り騒ぎ、街行く人々もどこか足軽く見えます。サッカー日本代表が、デンマーク戦での鮮やかな勝利、国外ワールドカップで初の決勝リーグ進出を手にした日。私も旦那さんといっしょに目覚ましをかけて、朝3時半から観戦していました。
 今日も決まった時はにこにこするような幸せな瞬間だったけど、興奮した度合いでいったら、初戦の白星の方が上だったかもなあ。


 私は、どっちかというとのんびり野球を眺める方が好きでした。サッカーは、ワールドカップや五輪の時で、かつ時間帯がよければリアルタイムで見ることもあるけれど、それ以外はニュースで結果を確認するくらい。日韓共催の時でも、そこまで熱中していませんでした。
 今回だって、事前の国際試合の報道を聞いては、「ああ、やっぱり私はサッカーにはのめりこめないかも…」と思っていたんです。結果もそうだけど、チームに、監督に、集まる非難非難。呆れ顔のコメンテーター、サッカーファンという芸能人は集って海外チームの美技をほめそやす。ファンでない私にとって、日本サッカーそのもの以上に、それを取り巻く状況が、気持ちのいいものとは感じられませんでした。

カメルーン

 そんなこんなでちょっと後ろのめりに見始めた23時キックオフの第1戦、対カメルーン。入場の列を見て、「やっぱり筋肉の付き方からして違うんだわ」と、比べるような目で見てしまったり。試合が始まっても、初戦の固さなのか、互いにどこか攻め手に欠けるような散漫さを感じていました。
 前半が終わる頃、本田のゴール。自分の中でびりびりとスイッチが入りました。「点が入った」。
 これまでずっと言われてきた「決定力不足」という日本のコンプレックス。熱心なファンでない私の中にも、それは十分にこびりついた言葉でした。だけど、点が入った。今日の試合はちょっと違うのかもしれない…。
 後半は、祈るような気持ちで時間が過ぎるのを待ちました。少ないチャンス、縦にぽーんと跳ぶボールの応酬、そして試合終了。パスでつなぐきれいなサッカーではなかったかもしれないけれど、格上の相手にとにかく勝てた。後半のハラハラと勝利の興奮とが相まって、その日は全然寝付けませんでした。


 その日から、「サッカーを見たい」という前向きな気持ちが出てきたのです。日本戦に限らず。
 そして、あまりに勝利の余韻が強すぎて、翌日に私は旦那さんにこんな懸念を話します。

  • オランダ戦は捨てるということでサブメンバーを起用するが、大差で負ける。デンマーク戦では悪くない成績を残すものの、得失点差に泣いて敗退。
  • 逆に、オランダ戦にも全力で臨む。優勝候補を相手に必死の戦いで善戦。しかし力を出し尽くした日本は、次のデンマーク戦で嘘のようにボロ負けする(スラムダンクの山王戦を終えた湘北のように)。

 こんな不安なイメージで落胆を避けようとするほど、1度の勝利は、私に期待を持たせてしまっていたということです。

オランダ戦

 週末のゴールデンタイムに開始。第1戦と同じ布陣で、「捨て」ではないチームの姿勢。得点はならなかったものの、強豪相手に0-1という、胸を張れる試合をしてくれました。
 スナイデルのシュート、あれはしょうがないよねえ。川島は悔しがっていたけど、むしろそれだけに抑えられたんだから大したもんだよ。DF陣もヘッドで果敢にゴール前を守り、MF、FWも労を惜しまず自陣から敵陣まで走り続けました。
 こういう統制のとれたサッカーで世界相手に善戦できるということ。出し尽くした虚脱感ではなく、充実感をたたえたメンバーの表情は、カメルーン戦後の私の不安を払拭してくれました。

デンマーク戦

 そして迎えた運命のデンマーク戦。第1戦までの半信半疑は完全に消え、本当にワクワクした気持ちで試合を見守っていました。勝てるかもしれない、勝ってほしい…。
 そして早起きの頭をガツンと醒ました本田のFK。「ほんとに!?」と続けて驚かせてくれた遠藤のFK。漫画みたいに痛快な展開でした。でも流れの中で得点していないのがちょっと気になる。
 後半、PKを一度は止めたものの、こぼれた球をトマソンに押し込まれ1点を失う。1点差になってしまいちょっとドキドキ。それでも、試合ごとに固くなるように思える日本の守備は引き続き有効でした。そして終盤、本田から岡崎につないでだめ押しの3点目。FKだけじゃない、こういうゴールが成功したという実績は、次への期待も高めてくれます。


 試合後に本田が「事前に思っていたほど喜べない」と言っていたけど、きっと「まだこれが結果じゃない、次も十分戦える」という気持ちなのでしょうね。
 私も満足感はあったけれど、第1戦ほどの刺激的な感覚ではありませんでした。それは不安の上にようやく立脚した勝利ではない、確かな手ごたえのある勝利だったからだと思います。ファンでなかった私が、3戦を通じて、チームを信頼し、よそ者感覚ではなく中に入り込むような気持ちで観戦できるようになりました。


 次のパラグアイ戦で勝っても負けても、こうやってサッカーを楽しめるようになった自分の変化は忘れずにいられると思います。
 まだまだ楽しみは続くけれど、ひとまずここで、こういう気持ちを持たせてくれた岡田監督、選手たちに敬意と拍手を! ありがとう!

スマイレージデビュー

 今週ですか。アイドル戦国時代と言われる中、どのような船出になりますでしょうか。特にどのメンバーが好きというのはないですが、小川紗季ちゃんの歌はけっこう好きかもです。


 インディーズで4枚のシングルをリリース済みの彼女たちですが、その4枚目、イントロのフレーズが何かに似ている! とモヤモヤ。

 色々思い出してみて、結果はこれなんですけども。
 あれー? あんまり似てない…? 直感的に「カーディガンズだ!」と思ったんだけどなぁ。